面白かったので一気に読んでしまった!画像は著者の一人、Steven Levitt。善良なオタクも、ナイスミドルな雰囲気を醸し出すことができるようになるのがお金のマジックか・・・!

前作より社会的な問題を扱っている。綺麗なデータを編み出して、解くのが難しく思えることの背後にある人間の動機をあぶり出す手法はやっぱり圧巻。流石にオリジナル研究のみで2冊目を書くのは無理なのか、紹介がメインではある。いくつものパズルとそれに対する回答が提示されるという格好。読む気を減退させるのは嫌なので適当に紹介してみる。
一章は女として生まれることのコストを分析している。インド女性の生活が向上した理由、売春婦の生態(シカゴの娼婦と高級娼婦の生活は明らかに異なる!)や、男女の賃金格差、お金が好きなのはどちらかなど。
昏活ブームに踊らされる日本の女どもは、撤退時期を見計らう(!)賢い娼婦を見習ったほうがいいんじゃないかしら。さて店じまいをした娼婦は次に何をしたか、是非読んでみて欲しい。ニヤリとするだろう。
二章は生と死についてのインセンティブを扱う。いい緊急医師の見分け方、死の延期、テロリストを見破る方法などだ。
とりあえず子どもができたら、Aから始まる名前をつけたり、4月に生まれるように生殖行動をしてあげたりするとよさげ。
三章は利己的/利他的行動について。傍観者効果(キティ・ジェノベーゼ事件について一般に言われるのとは違う話に焦点が当てられる)、経済実験で言われていた利他的行動が誤解だったこと(cf. ジョン・リスト)など。
三流大で学士・博士を取り、二流大で教鞭をふるい、超一流大でテニュアをとった男の話でもある。
四章は安上がりな解決法について。医師と産婦とで出生児致死率が異なったのはなぜか、運転手の死亡率を下げるためのマクマナラの奮闘、チャイルドシートとシートベルトのどちらが安全かなど。
五章は地球温暖化について。人々の認識を変えようとするアルゴアの方法と、地球工学でちゃちゃっと解決してしまおうというIntellectual Venturesの方法とを比べている。どちらが安上がりで実行可能性があるかは論争があるようだけど。
六章はエピローグ。猿でも貨幣を理解するようで、人間社会の縮図が生まれたりして・・・。
センセーショナルな話を狙ったためか、発売直後から評判が悪い。特に五章の気候変動について批判が集中しているようだ(※)。以下ネタバレを含むので購入する気の方は読み飛ばしてください。
ピナツボ火山の噴火によって地球が寒冷化したことにヒントを得た、二酸化硫黄を成層圏に撒けば太陽光が散って温暖化効果が減るというアイデアに関しての懐疑的な視線が殺到している。地学には全く詳しくないので、これが科学的に可能かどうか詳しい人、是非読んでからコメントくださいな。
個人的にはネイサン・ミルボルトのほうに軍配を上げたい。人間はそんなに綺麗なもんじゃなくて習慣を曲げるのも苦手なので、皆のために汚染を減らしてよと呼びかけても効果はないって著者の意見に賛成だからだ。ガンガン技術を発展させて解決させようぜっていう野心家の方法のほうが実現可能性は高いと思う。
少なくとも安上がりな方法を探そうよって呼びかけに耳を傾けてもいいんじゃないかな、著者たちみたいに挑戦的な書き方だと伝わらない人は多そうだけどね。
※まとめが載っている。
http://languagelog.ldc.upenn.edu/nll/?p=1824http://delong.typepad.com/sdj/2009/10/links-for-2009-10-17.htmlhttp://climateprogress.org/2009/10/12/superfreakonomics-errors-levitt-caldeira-myhrvold/
posted by Char-Freadman at 02:01| 北京

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