2011年08月23日

老教授に期待すること

研究は実にエネルギーを使う。老いてもなお続けるのは至難の業といえる。

自分の専門分野から離れて言いたい放題になる老害は数多くーー資本主義は自壊したとのたまわった中谷某は記憶に新しいーー、当該学術自体の評判が損なわれる恐れもある。

そこで、本格的研究から退いた人に新たな仕事を与えたい。(※)

ロビイングに力を入れてはいかがであろうか。政治家から予算を確保し、米国で名高いブルッキングスやランドなどのシンクタンクの日本版を作るのだ。

このような研究所ができることは政治家にとっても得になるはずだ。たとえば…

・経済学→課税理論は設定された税額(と価値観)のもとで最適な方法を示す・ランダム実験は信頼度の高い証拠を示す
・心理学→政治家のスピーチを分析したところ、ポジティブな候補者が選ばれることが判明(Zullow & Seligman, 1990)
・政治学→小選挙区では現職有利など、当選する可能性を高めることに関して多数の分析

アメリカのデータで示された議論が日本でも同じようにいくかという頑健性のチェックは、民間の研究所のほうが向いているだろう。大学は新奇の理論を考えたがるもの(のはず)だから。

社会科学の志を持つ層が厚くなり、マシな政策を選ぶ国民が増えることが期待される。(※※)

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(※)無論、老境に達しても学究第一にその身を捧ぐ人に上記の活動をやってほしいと期待しているわけではない。あくまで対象は「引退した学者」である。
(※※)既存の学者にとっても著書の購買層が拡大するから善
posted by Char-Freadman at 11:20| 北京 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月12日

余暇税

震災で政府は税収を必要としている。税が好きな人はいないから経済への影響を少なくしたい。でもどういう基準で課したらいいだろう?

たとえば所得の高い人に高い税率を支払わせてはどうだろう;働く意欲が殺がれてしまう。

→じゃあ、余暇に税金かければいいじゃない!(Corlett&Hague,1953,RESのアイデアを非常に単純化するとこうなる。)

つまり、ヒマな時間を楽しくするもの、たとえばスキーやゴルフに課税しようぜという基準がありうるのだ。今回政府が断念してしまったパチンコ税、この観点からすると非常に秀逸だと思うので残念。

というわけでいくつか課税のアイデアを出してみる。

・風俗
趣味はエロのみというつまらない人間は多そうだ。生活保障で国から支払われたカネを回収できるし、好色な管理職のオッサンからむしりとれるし、よさそう。あと怠惰な人間が好みそうな商品やサービスってなんだろうなー。

・デートスポット
楽しそうですね!がー!
花火大会とか山下公園とか六本木ヒルズとか課税してしまえばいいのだ!

特定の生活パターンへの敵意がありかつそれを隠す気もないけれど、一応自分の身も削るような譲歩をしてみよう。アニメや漫画・小説、旅行に課税しても・・・いいよ・・・。アウアウアー、、、

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ちなみにもちろん他の基準もあります。「消費性向を歪めないようにしたい(Ramsey)」とか、「金持ちが好きそうなモノに課税する(Mirlees)」とか。調整しないといけない。
posted by Char-Freadman at 02:29| 北京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月09日

経済の変わり目

理論経済学者、未来予測に挑む!



本書の構成は以下のようになっている。1部では戦後50年で経済の特徴がいかに変化したかを辿る。今後の姿を語るために過去の正しい認識は欠かせない。2部では、途上国で高成長の維持と貧困の削減がいかになされたかをみる。経済的な要因だけでは説明がつかず、リーダーシップ、政治、政府の構造もまた大きな役割を果たした。政府の主要な仕事はこれ;人的資源に投資し、経済構造変化の途上で国民の所得を守り、市場がうまく働くようにすること。廃れる産業を保護しがちだけど、それではダメ。3部では2008年に起きた金融危機後の短期的・長期的な影響を見ていく。途上国や新興国はどう対応し、金融のグローバリゼーションには何が必要かを考えている。4部では未来の問題を扱う。経済、ガバナンス、資源、環境など。

1・2部は開発経済学の知見のまとめなのでそれらのトピックに馴染んだ人は飛ばしてもよさそう。また3部の金融の部分もしばしば論じられる内容。興味深い分析はスペンスの現状認識と問題解決策が明確に述べられる4部にあった。

中国・インド・ブラジルなどの新興国は成長著しく、世界経済に無視できない影響を与えるようになっている。
たとえば金融面;これまで先進国は金融を自由化し変動為替制度を取り、途上国は金融を規制し固定為替制度を取るという分断があった。しかし新興国が先進国と協調しないことのデメリットは大きくなったため、今後はG20間での協調策が望まれる。新興国にとっても、自国通貨を安く誘導するのは得ではなくなっているのだ。なぜなら、国内向けの産業が発達するという適切な経済構造のシフトを妨害するから。
また、環境面:炭素の排出権取引は先進国から途上国への大きな援助を伴うものとなり、政治的に実行するのは難しい。そこで、当分は途上国が発展するまで待ち、G20間で環境対策をしていくのがよい。途上国にとってエネルギー効率を向上することがメリットになるまで時間が必要。
成長戦略:先進国は低成長を受け入れ、技術への投資を行うべき。新興国は補完的になる。

先進国と途上国、新興国が取り組むべき各種問題は顕在化してきている。そんな意識を持った人にオススメ。

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posted by Char-Freadman at 12:37| 北京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ぶっくれびゅー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月01日

満員電車

通勤通学のピークとなる朝夕の電車で不快な思いをした人は多いだろう。

地下鉄で混雑費用を回収できないもんだろうか。混雑しそうな時間帯に乗車賃を上乗せすればオフピーク通勤する人は増えそうなもんだ。せっかくきた電車が満員で乗れない(割り当て)ということは減るのでは。Suicaなどのカードだったら上乗せ費を回収するのも簡単にできる。

改札口をいじれば、特定の時間帯での人の出入りというフローと、電車及びホームにいる人の総数(※)というストックを把握できそう。どちらかが一定数を超えたら費用を回収するようにするというように、タイムリーに出来るのではないかな。

シンガポールの道路で可能なことが、世界一発達している日本の電車網でできないことがあろうか!

あともう一点。
終電の乗車賃って、なんで高く設定されないのでしょうね。それを逃したらマズイため、高くしても乗りそうなもんだけども。
(ついでに;アルコール検知器置いといて、酔っぱらいには高額を課しちゃえ)

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(※)電車の乗降口もいじれば、電車内の人数が把握できるだろう。


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posted by Char-Freadman at 00:35| 北京 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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