2013年04月28日

単純化

あれはクルーグマンだったか、政府の仕事してるとバカになるみたいな嫌味をどこかで読んだ記憶がある。Cass Sunsteinは何冊も学術書を著している法学者だけどそのジンクスからは逃れられなかったようで…



"Simpler", by Cass R. Sunstein

著者はオバマ政権でOIRA(規制をシンプルにする部局)の任に当たっていたそうで、行動経済学の知見をいかに活かせたかその経験を語る・・・とのことなのだけど前作Nudgeから目新しいポイントはまるで増えていなかった。費用便益分析を利用して有効な政策であるかチェックすべきとか、もっとデザインを工夫して健康促進させようとかはそのとおりなのだけど、でもそれならどうやればその国民の福利をのばすような研究会を超党派で保っていけるのかとの考察は無く。任用にあたり共和党から痛烈な反対に遭ったとかいう話を載せるだけでなく、どうすれば適任な人を摩擦無く選べるような制度を作れるか考察してほしいところだ。また、健康や年金制度のデフォルトをいじるというリバータリアン・パターナリズムが合憲たりえるのかの解説も薄い。

前作のNudgeを読んでないならまあ面白いのかもです……。

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・オバマの二期目が始まる年に出版されてるのをみると政治的意図があるのかと勘ぐってしまうな〜w
・とはいえ今年からアカデミックに復帰しているようなので今後の活躍には期待しておきます。
・「人間にはこんなバイアスがあるよ」だけで終わってる行動経済学系のお話はもう飽き飽き。各種のバイアスをもとに、それがどんな意外な結果をもたらすかとか語ってほしいところ。。。
posted by Char-Freadman at 19:03| 北京 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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